経営方針で示す内容と実態の乖離
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経営方針に示している内容とは異なった分野の仕事を受注する事は、当面の受注高が目標に達しない状況に陥っている時、技術的な困難が予想される時、長い取引関係から断りきれない時、等の状況下で見られる。
前述した事例企業では、社内の技術者がとても出来そうにないと考えて、営業担当者からの相談に際して、「それは当社では無理だから辞退して欲しい」と返答した。念のために、社長に営業担当者が社内の意向を伝えて辞退してもよろしいか。と相談したところ、「辞退は良くない。困難があるかもしれないが当社の今までの技術蓄積で可能と考えて依頼を打診されたのだから、それを断ることは顧客の信頼を裏切ることになる。困難を覚悟で受注せよ」と指示している。
その結果、納期に若干の遅れが生じたが、事前に試作中の経過を発注者に報告して了解を得て納期遅延の処置を取った上で、試作品を納入して高い評価を得た。以降の取引に好ましい影響を及ぼしている。
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なし崩しに崩れていく経営方針に歯止めが必要
| このように手際よく処理できていない企業の方が多く見られる。経営方針を定めておきながら、方針とは方向性の異なった受注に流れているのに特に問題視することがなく、売上高が上がっていることを幸いとしている。
今日の飯の種を得るために止むを得ない場合もある。そのような場合に備えて、受注高の○○%以下に押さえることを条件に方針とは異なった受注は差し支えないことにし、展望に沿わない受注活動が極力少なくなるように方向付けしている例がある。ただし、このような場合でも数年以内の特例にして、なし崩しに経営方針が崩れていく歯止めが必要である。
何の条件設定も行わなければ、受注が流れてくるのに任せ、経営方針に示されている展望の実現は望めない。
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